メタウォーター株式会社は、上下水道インフラの運転・維持管理を担う企業として、全国のプラント運営を行っています。名古屋事業所のオペレーションサポートセンター(OSC)では、複数拠点に分散するプラントの運転管理業務において、監視対応の効率化と省人化を目的に、ATENのIP-KVM「RCMシリーズ」を導入しました。
RCMシリーズの導入により、遠隔からの一元的なシステム操作が可能となり、24時間365日の監視品質向上と運用の最適化を実現しています。
本事例では、導入の背景や効果、今後の展望についてご担当者様にお話を伺いました。

オペレーションサポートセンター(OSC)操作卓
※内容保護の観点から、一部画像を加工しています

メタウォーター株式会社
DX推進室 プラントDX推進部 O&MDX推進Gr 野網様(中)
PPP本部 オペレーション統括センター アセットマネジメント推進部 毛利様(右)、福島様(左)
■ IP-KVM導入の背景
Q. ATEN製品(RCMシリーズ)導入の背景を教えてください。
浄水場、水再生センターの運転管理における監視システムへの接続 - IP-KVMとIP-VPNの組み合わせによる万全のセキュリティ対策でリモート監視を実現
OSCでは、秋田県・静岡県・滋賀県・熊本県など、全国に点在する複数のプラントを管理しています。これらのプラントでは24時間365日の監視対応が求められるため、監視員の配置負担を軽減する手段として、以前からリモート監視のニーズがありました。
しかし、社会的に重要なインフラ設備という特性上、セキュリティが大きな課題でした。リモートデスクトップアプリケーションを用いた接続では、PCやシステムが他システムと共用のネットワークに接続されるため、ウイルス侵入や情報漏えいのリスクが懸念されます。監視対象の既存システムは官公庁関連設備と接続している場合もあり、「安全に遠隔監視を実現できるか」が最大のハードルとなっていました。
しかし、社会的に重要なインフラ設備という特性上、セキュリティが大きな課題でした。リモートデスクトップアプリケーションを用いた接続では、PCやシステムが他システムと共用のネットワークに接続されるため、ウイルス侵入や情報漏えいのリスクが懸念されます。監視対象の既存システムは官公庁関連設備と接続している場合もあり、「安全に遠隔監視を実現できるか」が最大のハードルとなっていました。
導入のきっかけ
Q. IP-KVMを採用した理由を教えてください。
安全性を確保しながら遠隔監視を実現する方法を展示会等の訪問を繰り返し検討する中で、IP-KVMを知りました。リモートからネットワークを介して接続する場合でも、現場のPCには直接アクセスせず、単純にキーボード・マウス・モニターを延長する形で操作できる構成であるため、万一のウイルス侵入等でも既存システムへ影響を与えない点が大きな決め手となりました。
また、RCMシリーズ専用ソフトウェア「RCMMS」により、画面切り替えなしで複数拠点を同時にリアルタイム監視できるパネルアレイ表示が可能である点も評価しました。
さらに、ATEN製品は豊富な導入実績があり、長期的な機器供給やサポート体制への安心感も採用の後押しとなりました。
また、RCMシリーズ専用ソフトウェア「RCMMS」により、画面切り替えなしで複数拠点を同時にリアルタイム監視できるパネルアレイ表示が可能である点も評価しました。
さらに、ATEN製品は豊富な導入実績があり、長期的な機器供給やサポート体制への安心感も採用の後押しとなりました。

RCMMS(RCMデバイス用リモート制御&監視管理ソフトウェア)運用画面
※内容保護の観点から、一部画像を加工しています
導入後の効果
Q. 実際に導入してみて、どのような変化がありましたか?
最も大きな変化は、監視品質の向上です。映像監視に加え、遠隔からシステム操作が可能になったことで、従来は確認が難しかったトレンドデータの詳細把握や、プラントの運転状態に応じて必要な画面を参照して調査にも対応できるなど、より高度な監視が実現しました。これにより現場の常駐者の負担を軽減でき、運用の効率化にもつながっています。
また、接続回線としてIP-VPNを採用したことで情報漏洩のリスクも低減でき、社会インフラの監視・操作を行う運用者としても、安心して業務にあたることができています。
また、接続回線としてIP-VPNを採用したことで情報漏洩のリスクも低減でき、社会インフラの監視・操作を行う運用者としても、安心して業務にあたることができています。

構成イメージ
ATEN製品の評価ポイント
Q. ATEN製品を評価いただいているポイントは何ですか?
以下の4点を評価しています。
- セキュリティリスクを抑えた遠隔操作が可能
インフラ分野において極めて重要な要素であり、導入ハードルの低減につながりました。 - 現場と同一画面での監視・操作が可能
現場と同じ画面を見ながら指示ができるため、具体的かつ正確な指示が出せるようになりました。結果として、現場との連携もスムーズになっています。 - 複数拠点の一元的なリアルタイム監視
専用ソフトウェアRCMMSのパネルアレイ表示により、複数拠点を1つのモニター上で遅延なく同時監視できる点は、運用効率の向上に寄与していると思います。拠点数が増えても、1か所で集約して監視できるのは大きなメリットだと感じます。 - メーカーやシステムに依存せず簡単に導入できる
IP-KVMであれば、設備ごとにメーカーが異なる環境でもソフトウェアやシステムの改修なしで導入できるため、既存設備に影響を与えず、新たなプラントを監視対象に追加できるなど、横展開のしやすさは大きな強みです。

オペレーションサポートセンター(OSC)
※内容保護の観点から、一部画像を加工しています
ATEN製品の要望
Q. 今後の製品に期待する点があれば教えてください。
RCMMSは、OCR(光学文字認識)を活用した条件分岐による通知設定やログ保存機能を備えている点が特長ですが、一方で、上下水道のプラントで利用されている監視ソフトでは、各種データを紙などの外部媒体に出力し、トレンドの作成や保存を行う機能が備わっています。
プラントの運転管理において、こうしたデータの外部出力機能がRCMMSにも実装されることで、さらに利便性が向上すると考えています。
プラントの運転管理において、こうしたデータの外部出力機能がRCMMSにも実装されることで、さらに利便性が向上すると考えています。
今後の展開
Q. 今後の取り組みについて教えてください
DX技術の活用を通じて、社会インフラのさらなる安定化と最適化を推進し、市民生活を支える基盤の維持・確保に貢献してまいります。
現在は一部のプラントへの導入段階ですが、今後は他のプラントへの展開も視野に入れています。メーカーを問わず既存設備を活かしながら導入できるという利点を活かし、より広範なインフラ領域において、安全で持続可能なプラント監視と操作を推進したいと考えています。
現在は一部のプラントへの導入段階ですが、今後は他のプラントへの展開も視野に入れています。メーカーを問わず既存設備を活かしながら導入できるという利点を活かし、より広範なインフラ領域において、安全で持続可能なプラント監視と操作を推進したいと考えています。
※本ページ内の記事・画像は、2026年4月1日に行った取材を元に作成しています。
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