ピンチはチャンス
新型コロナウイルス感染症による危機は、データセンター管理とデジタル革新の関係性を逆転させました。技術導入率がこれまでにないレベルで加速したことで、今やデータセンター側が後れを取る立場となってしまいました。2020年には世界のデータセンターにおけるインフラ支出が10%減少したにもかかわらず、今や、すべての指標は、パンデミックが引き起こしたデジタル変革がきっかけとなって状況が変わったことを示唆しており、市場は次の4年間で回復するものと見込まれています 1 。クラウドサービスの浸透やIP機器の普及により市場拡大が加速する中、2027年までには1434億ドルの価値になることが予測されています 2 。
今日におけるITインフラ 概観
情報爆発におけるビッグデータの本格活用はキャパシティー需要がより高まることになり、これに伴い、ITインフラも進化を遂げました。この膨大なデータ量を処理するには、データセンターの数を増やすだけでなく、最新鋭のデータセンターの構築とこれらを管理する新しい方法も必要になります。ITサービス向けのインフラは、現在ではデータセンターとしての機能だけにとどまらず、自社運用、コロケーション、ホスティング、パブリック/プライベート・クラウドコンピューティング、またはエッジコンピューティングのいずれであっても、業界は、データ処理の作業負荷をどこからでも配置できる多様なハイブリッド・スタイルに移行しつつあります。そして、この影響は広範囲に及びます。サイズ、規模、そして構造の複雑さといった要素は、しばしば相反する力の集合を生み出し続け、新しい革新的なデータ管理ソリューションを必要とします。
課 題
データ管理がクラウド、エッジ、コア、マネージドサービスの領域に収まっていることから、企業はITサービス用インフラの効率とキャパシティーの向上を図るとともに、これらのインフラをパンデミック後の戦略的ニーズに合わせようとしています。データセンター/サーバールーム管理ソリューションのプロバイダーにとって、次の点が重要な課題となります:- ソリューションは、規模に柔軟性があり、新しいアプリケーションを使用する顧客のビジネスニーズとサービスの進化に必要なツールへのサポートが不可欠である。
- ソリューションは、現在、技術革新を通じた明白なビジネス価値の追加が期待されている。IT管理は、もはや単なる保守を意味するものではない 1。
- ソリューションは、サイバー犯罪が急増するにつれ、多層的かつ複雑なセキュリティー上の懸念を考慮する必要がある。
- ソリューションは、業界ごとのアプローチに関する具体的な注意事項に適合しなければならない。パンデミックは、各部門にさまざまな影響を及ぼしている 2 。
- ソリューションは、最適化されたビデオパフォーマンスを活用し、リモート管理者およびサポートスタッフに最適なユーザー体験を提供することを目的とすべき。
今後は、これまで以上に、一つで事足りるような万能なソリューションは存在しなくなることでしょう。そして、この新しいチャンスの時代に、ビジネスが影響力のある方法で発展できるよう、ATENは革新的で持続可能なデータセンター/サーバールーム管理ソリューションを提供します。
傾 向
アジリティのためにクラウド中心のエッジへと移行するもコアは存続可能
IDCは2021年末までに、企業の80%がパンデミック前の2倍の速さでクラウドへの移行を開始すると見込んでいます。クラウドの利点は、企業のアジリティ、そしてITインフラへの投資の必要性が少なくなる点にありますが、一方で、特にI&Oスキルとコスト管理の面において、クラウドへの移行は難易度が高いです。コアのメリットは、施設やIT環境の管理などを含め、特に変わりません 1 。そのため、エッジの場所に対するリソース提供の必要性は、より迅速な対応、レジリエンスの改善、事業規模の拡大、運用上の柔軟性 2 を目的としたクラウド中心のエッジ・ソリューションを促進する一方で、自社運用のデータセンターは、特別なアプリケーションや厳格なコンプライアンス要件を持つシステムに対して引き続き有効です。
巧妙化する脅威の増加に比例するセキュリティーへの支出
リモート/ハイブリッド型の勤務体系によってネットワークの脆弱性があらわになったことから、パンデミックの間はデータセンターがサイバー犯罪の主なターゲットとなり、攻撃が増加しました。ガートナーによると、世界のデータセンターにおけるセキュリティー市場は2021年末までに2000億米ドルとなり、年々6%増加すると言われています 1 。 情報漏洩の約半数は、人為的ミスやシステムの不具合によるものですが、新しいサイバー攻撃は、実際の脅威主体によるものである可能性が高いです。たとえば、ランサムウェアは、サイバー犯罪者がインフラをターゲットにしていることから、データセンター運用に対する関心が高まっています。企業は、データ保護とリスク回避のための予防措置を講じなければなりません。企業は、財務上および評価上の損傷、知的財産の喪失、さらには業界の規制当局からのコンプライアンス違反への対策も必要となります 2 。
環境への配慮で注目される持続可能性に対する責任
最適なデータセンター運用のためにグリーン・オプションを組み込むことには多くの利点があり、冷却技術とオートメーションの革新によって、持続可能なデータセンター・ソリューションの需要は急増し続けています。IDCの報告によれば、G2000企業の90%は2025年までに、ITハードウェア・サプライチェーンにおける再利用可能な材料、プロバイダーの設備に対するカーボンニュートラル目標、および低エネルギー利用に関する要求事項を義務づける予定があると言われています 1 。したがって、グリーンITイニシアチブによる持続可能性の推進は、データセンター・インフラ事業者が必要とすることです。また、データセンターのエネルギー管理をアウトレットレベルで最適化することは、ITの信頼性を維持しながらデータセンターのエネルギー効率を達成し、コストを削減するためにも不可欠です 2 。
高度なAIロボット工学Loomとしてオートメーションへの移行を加速
パンデミック以前にも、over IPリモートアクセス機能と連動したデータセンター管理向け自動化プロセスおよびルーティンサービスが徐々に増えていました。しかし、現在では、人員が限られているため、自動化は、最小限の人間の介入でファームウェアアップデートを超えて加速し、シームレスな運用フローを保証する高度なプロセスへと進化しています。IDCによると、2023年までに、リソース管理と分析を拡張するためのIT/ビジネス自動化構想は、すべて新興のクラウドエコシステムによってサポートされる可能性が高いと言われています 1 。さらに、ハイパースケールとエッジの両方のデータセンターが拡大するにつれて、ラックの展開からサイト監視、そして物理的なセキュリティーに至るまで、すべてのデータセンターの監視や保守にロボットと自動化を導入する企業が増えていくと予測されます 2 。
ATENソリューション
ATENは、KVMスイッチ、シリアルコンソール、PDUソリューションを提供し、幅広い業界にわたるIPデータセンター/サーバールーム管理を実現します。具体例は次のとおりです:- 集中型リモートアクセス&コントロール・ソリューション - BIOSレベルのアクセスを介して複雑なIT環境の管理を集約し、リアルタイムの更新とメンテナンスを実行。
- 柔軟なマトリックス延長/アクセス&コントロール・ソリューション - ビデオウォール機能を使用して、複数の方法で独立したネットワーク全体のコンピューターの管理を統合。
- 集中型リモートサーバー + スイッチ・アクセス&制御ソリューション - 高度なプラットフォームとシリアルベースのデバイス統合によって複雑なIT環境の管理を一本化。
- 集中型リモートアクセス&コントロール + インテリジェント電源管理ソリューション - エネルギー効率目標を達成しながら複雑なIT環境の管理を統合。
ATENの強み
IT管理への新しいアプローチを推進するATENデータセンター/サーバールーム・ソリューションには、次のメリットがあります:
リモートITインフラ管理へのアクセスをセキュアに一元化
どこからでもアクセスできるシングル・ポータルを介してITインフラ内のデバイスにスムーズで安全なリモートアクセスを実現するATEN over IPソリューションは、データセンター管理の距離制限を受けずに、常時コントロールできる環境を提供します。これにより、リアルタイム更新とメンテナンスが可能になり、ミッションクリティカルな緊急事態へ迅速に対応できるため、ITサービスの継続が保証されます。
セキュリティー機能の強化で不正アクセスを防止
ソリューションは、RADIUS、LDAP、LDAPS、セキュア認証、データ暗号化、ネットワークIP/MACアドレスフィルターなど、業界最高のセキュリティー基準とプロトコルを使用します。ユーザー/グループのアクセス権限と操作権限は厳密に設定できますが、ATEN CCVSRソフトウェアはすべてのリモートアクセス操作を記録することでさらに別のセキュリティー層を追加し、データセンター・インフラ全体の自動かつ独立的な常時監視体制を整えます。
インフラの早期復旧を確実に遂行するレジリエンスの新基準
高い信頼性を裏付ける各種機能を介してダウンタイムを最小限に抑えるようにカスタマイズされたATEN over IPソリューションは、アウトオブバンド管理に対応しているだけでなく、デュアル電源/デュアルNICを統合してバックアップの冗長性を提供します。一方、CC2000は管理側で、データベース更新によるサービスの冗長性を確保すべく、機能、データ、および管理サービスが失われることがないように、プライマリー - セカンダリー・アーキテクチャーを使用します。
柔軟なセットアップと拡張性でビジネス・アジリティを向上
ATENの幅広いIPハードウェアと高度な管理ソフトウェアを組み合わせることで、将来的に有効で、拡張性もあり、全面的に実装可能な柔軟なソリューションを提供します。これは、ビジネスがデータセンター・インフラと戦略的ニーズを整合させるのに役立ちます。ATENソリューションは、ビジネス要件の継続的な再評価をサポートするだけでなく、ますます複雑になっている環境でのツールの普及に対応できるようにします。
直感的で使いやすいコントロールでITサービスを戦略的に供給
データセンターの管理が直感的に行えるATEN統合管理ソフトウェアCC2000は、あらゆるデバイスの管理を一元化します。サーバー、スイッチ、PDUなどのデバイスはシングル・ツリー表示の使いやすいインターフェースから操作でき、管理者の画面上の個々のパネルに複数のポートの出力を表示できるパネルダイナアレイ™ 機能を備えています。また、弊社のIP-KVMスイッチは、多言語対応の直感的なマジックパネル™ GUIもサポートされています。
グリーンデータセンターのスマート電源管理への責任
ATEN PDUは、データセンターにあるサーバーの電力を遠隔制御し、個々のアウトレットやアウトレットグループにリモートアクセスするツールを提供するとともに、データセンター管理およびエネルギー使用を最適化するための電力解析を生成することで、ITの信頼性を損なうことなく省エネが実現できます。ATEN IP-KVMスイッチおよびシリアルコンソールと完全に統合可能なデータセンターと電源管理ソリューションの一部として活用できるATEN PDUは、ITインフラをITエコシステムに変えるにあたり、データセンターまたはサーバールームに導入するためのスマートな選択肢です。
ATENソリューションの実例
お問い合わせ
お 客様へのご案内
- 弊社のメルマガを「配信停止」に設定されている方は、自動返信メールが届かない場 合がございます。
- @gmail等のフリーメールのアドレスでのお問い合わせは、自動返信のメールが届かな いことがありますが、その場合も、弊社宛にお問い合わせのメールは届いていることがほ とんどです。弊社営業日で24時間以内にはご連絡をさせていただきますので、お待ちくだ さい。
- お問い合わせ送信後、弊社営業日で24時間以内に返信メールがない場合は、大変お手 数ですが、sales@atenjapan.jpにお問い合わ せください。