アイソクロナスUSB 転送でKVM 体験を向上させる方法
UVC カメラおよびオーディオ周辺機器を使用したポイントツーポイントビデオ会議のサポートは、強力なKVM over IP マトリックスシステムに価値を追加します。
アイソクロナスUSBデータ転送は、多くのアプリケーションで周辺機器のパフォーマンスを最適化するために選択される伝送タイプです。これは、データの連続的で安定したフローと、時間的に重要なデータ配信に焦点を当て帯域幅と遅延レベルを確保するものです。特に、ストリーミングオーディオやビデオなどのリアルタイムアプリケーションに適しています。たとえば、アイソクロナスモードはUSBビデオクラスのUVCカメラやスピーカー、ヘッドセット、マイクなどのオーディオデバイスで一般的に使用されています。
これらのアイソクロナスUSBを介したビデオ会議機能は、放送用NOC(ネットワークオペレーションセンター)などのコントロールルームアプリケーションで大いに活用されており、eSportsでも使用されています。
アイソクロナス転送を使用するデバイスには、カメラ、USBスピーカー、USBマイクなどがあります。
アイソクロナスUSBデータ転送の利点とは?
1. 保証された帯域幅
アイソクロナス転送に付随する重要な利点の1つは、保証された帯域幅です。これらの転送はデータストリームのために特定の帯域幅を予約することにより、必要なデータレートが一貫して満たされるようになります。これにより、フレームが落ちることなくスムーズで中断のないビデオ転送が実現し、オペレーターの顔認識コンポーネントを使用するコントロールルーム環境でのコミュニケーションが向上します。
2. 低遅延
アイソクロナス転送が提供するもう一つの利点は、低遅延です。データパケットのタイムリーな配信は、リアルタイムのビデオストリーミングと会議アプリケーションにとって重要です。低遅延のおかげでユーザーエクスペリエンスは最高の状態を保つようになり、データ転送の遅延からの影響を最小限に抑えられるようになります。この機能により、eSports環境などでUVC(USBカメラの通信規格)を介したプレーヤーの顔の反応の素早いやりとりが自然に行われます。
3. 同期
同期も、アイソクロナス転送の大きな利点です。オーディオやビデオなど、さまざまなソースからのデータのストリームを同期し、それらのデータの同期を維持します。この機能は、環境モニタリングなど、リアルタイムで音声とビデオストリームを完全に同期することが必要なUVCベースの会議アプリケーションで重要になる機能です。
4. エラートレランス
エラーが発生しても事故に結びつかないようなシステムを構築するエラートレランスは、アイソクロナス転送の重要な側面です。ディレイを起こさないデータ伝送を優先し、小さなデータのエラーに対しては受け入れる傾向があります。リアルタイムのビデオストリーミングのアプリケーションでは、若干のデータエラーは、ビデオストリームの中断やグリッチを引き起こす再送信の遅延よりも、受け入れられるものと思われます。
5. 周期転送
アイソクロナス転送は、定期的な間隔で発生するのも利点です。これにより、データの安定した予測可能なフローが確保されて一貫したビデオストリーミングのパフォーマンスを維持します。そこでミッションクリティカルな状況でのコミュニケーションに影響を与える、データ転送レートの急激な変動を防ぎます。
6. バッファ要件の削減
アイソクロナス転送の保証された帯域幅と低遅延性質は、ウェブカメラでの大容量データバッファを減少させるのに役立ちます。その結果、メモリ要件と電力消費が低減し、デバイスがどのコントロールルーム環境においても効率的でコストに優しいものとなります。
KVM over IPマトリックスシステムは、どのように活用できるか?
ビデオ会議システムは、単なるUSB転送を使用するわけではありません。この目的のために設計された専用のビデオ会議システムやソフトウェアを使用します。しかし、独立したビデオ会議システムやビデオ機能を備えたコンピュータは、集中管理のセキュリティ・利便性・効率を欠いています。
既にパフォーマンスや拡張性・セキュリティが最適化されたシステムがある場合はどうでしょうか? そのような環境では、ATEN KVM over IPマトリックスシステムにより、操作環境を、コントロールルームのアプリケーションの管理機能へと拡張することができます。
ATEN KX9970 5K DisplayPort KVM over IP ExtenderのUSB周辺機器ポートは、高速なUSBデータ転送を実現するためのアイソクロナス転送通信が可能です。
最新のKVM over IPマトリックスシステムにはUSB周辺機器の共有機能が含まれ、送信機と受信機の間でUSBカメラやUSBスピーカーの使用ができるようになります。強力なKVMシステムがすでにネットワークを提供している場合、アイソクロナスUSB周辺機器のサポートにより、これらのビデオ会議の利点に加えて、コアのKVMコントロール機能を利用できます。
ATEN KX9970などのKVM over IPデバイスに接続されたUVCビデオやオーディオ周辺機器であれば、アイソクロナスUSBデータ転送の力を借りて、高品質で低遅延、同期した音声とビデオストリーミング体験を提供します。
アイソクロナスUSBデータ転送は、UVCカメラやオーディオ周辺機器の接続を通じた、ポイントツーポイントのビデオ会議をサポートするKVM over IPマトリックスシステムにとって、価値のある追加機能となります。
* https://www.aten.com/jp/ja/products/modelno/kx9970t/
* https://www.aten.com/jp/ja/products/modelno/kx9970r/
* https://www.aten.com/jp/ja/product-landing-page/control-room/kvm-over-ip-matrix-system/
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ATENについて
1979年に設立されたATEN International Co.,Ltd. (TWSE:6277)は、KVMとAV/ITのコネクティビティーおよびマネージメントソリューションのリーディングカンパニーです。ATEN製品は、KVM・プロフェッショナルAV・SOHO・インテリジェント電源ソリューションを統合して提供し、企業・政府・教育・医療・製造・放送・メディア・交通環境におけるAV/IT機器の接続・管理・最適化を行います。ATENは650以上の国際特許を発行し、革新的なソリューションの絶え間ない流れを生み出し、世界中で利用可能な製品の包括的なポートフォリオを可能にするグローバルR&Dチームとなりました。
台湾に本社を置くATEN International Co.,Ltd.は、中国、日本、韓国、ベルギー、オーストラリア、米国、英国、トルコ、ポーランド、インド、ルーマニア、南アフリカ、メキシコ、およびインドネシアに、台湾、中国、中国のR&Dセンターを含めて拡大しています。