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ATEN製KVMスイッチとHPE製Gen10サーバと接続する際のご注意

 

最終更新日:2019年7月31日

平素はATEN製品をご愛顧くださいまして、厚く御礼申し上げます。

弊社製KVMスイッチとHPE製Gen10サーバー機を接続した際に、画面が表示しない事象について、以下の通りご案内申し上げます。

 

確認されている事象:

サーバーとKVMスイッチを接続すると、サーバー起動後のBIOS/UEFIやWindowsログイン画面が表示されない状態に陥る場合がある。

 

対象サーバ:

弊社調査の結果、下記サーバーにて当事象が発生することを確認しております。

・HP: HPE ProLiant DL360 / DL380 Gen10サーバー シリーズ
・NEC: EXPRESS 5800 R120 シリーズ

 

対象KVMスイッチ:

・コンピューターモジュール「KA7970」との組み合わせに対応したKVMスイッチ(KNxxxxVAシリーズ、KHシリーズ)
・「CS1308」または「CS1316」
・「CL1308」または「CL1316」(18年8月7日追加)
・「CS-1754」または「CS-1758」(18年8月7日追加)
・「CL1000」(18年8月7日追加)
・「CS9138」(18年8月7日追加)
・「KM0932/KM0532」(18年10月5日追加)
・コンピューターモジュール「KA7170」「KA7570」「KA7175」「KA7176」「KA7177」(18年10月5日追加)
・KVMドロワー製品(19年7月31日追加)

 

原因:

HPE社にて公開されているBIOS/UEFI情報にて2017年1月よりリリースされているバージョンからサーバー内部における大幅な変更が行われたことが記載されておりました。記述内容によると、オンボードVGA出力に対して、信号出力が弱められていることを確認しております。この為、上記対象KVMスイッチとの組み合わせにより、画面が非表示になることを確認しております。


2019年7月31日追加分
ATENジャパン内にて、弊社製ラックマウントKVM製品とHPE製Gen10サーバーの組み合わせに関して動作検証を行い、結果について取りまとめた文書ができましたことをご案内申し上げます。Gen10サーバーを組み合わせた際の表示に関する問題の回避用途の資料としてご利用ください。

この文書では、VGA Port Detect OverRide機能の有効無効、2A-140G使用時、VB100使用時それぞれの結果を記載しており内容として、「1. 検証結果一覧」と「2. 検証補足」の2つのパートに分かれております。この検証においてはサーバー側はiLO用Managementファームウェアv1.40(Jan29,2019)とSystemROM U32 v2.04にて検証を実施しております。


検証結果のデータダウンロードはFAQ記事にて添付しております。


2018年10月5日追加分・1

HP社より、2018年8月16日にリリースされたiLO用Managementファームウェアv1.35(cp036662.exe)をGen10サーバーへアップグレードし設定を行うことで、以下のモデルに関して表示出来ない問題の改善を確認しております。

・対象KVMスイッチすべて

詳細手順については下記FAQをご確認ください。Gen10サーバーの詳細設定に関する情報などにつきましては、HP社へお問い合わせ・ご確認頂きますようお願い申し上げます。

https://eservice.aten.com/eServiceCx/Common/FAQ/view.do?id=6601


2018年10月5日追加分・2
「2018年10月5日追加分・1」による回避が出来ない場合は以下の方法による回避方法をご検討を頂きますようお願い申し上げます。

(回避A)
現在、以下のモデル向けに、今回の事象専用対策VGAアダプター「2A-140G」を新規に開発しており、2018年内での販売を予定しております。詳細につきましては弊社または販売代理までお問い合わせください。

・「KM0932/KM0532」
・「KA7970」
・「CS9138」
・本体シリアル番号で「xxE8-xxx-xxxx」の「E8」よりも小さい数字で記載※があるKA7170/KA7570/KA7175/KA7176/KA7177
    ※シリアル番号の「E8」は16進数にてご計算ください
(回避B)
以下のモデルに対しては、現在Gen10サーバー対策向けKH、KNシリーズ向けファームウェアが各本体KVM製品のページにある「サポートとダウンロード」タブにて公開されており、アップグレードを行って頂く事で改善される事を確認しております。

・本体シリアル番号で「xxE9-xxx-xxxx」の「E9」よりも大きい数字で記載※があるKA7170/KA7570/KA7175/KA7176/KA7177
    ※シリアル番号の「E8」は16進数にてご計算ください
(回避C)
以下のモデルにつきまして2018年10月4日までにご案内させて頂きました回避策のご検討を頂きますようお願い申し上げます。

・「CS1308」または「CS1316」
・「CL1308」または「CL1316」
・「CS-1754」または「CS-1758」
・「CL1000」



2018年10月4日までのご案内

回避策1(コンピューターモジュール対応製品):

コンピューターモジュール「KA7970」をKA7570またはKA7170に変更することにより、当該事象を回避できます。当該製品については凡例として「v9.4.138」などの専用バージョンを公開しており、専用対応ファームウェアへアップグレードすることで表示される事を確認しております。

回避策2(コンピューターモジュール対応製品):

弊社製品VGAブースター「VB100」を対象サーバーとKA7970間に接続することによって信号強度を補正することで改善されることを確認しております。

回避策3(追加分):

弊社製品VGAブースター「VB100」を対象サーバーと「CL1000」「CS-1754」「CS-1758」間に接続することによって信号強度を補正することで改善されることを確認しております。

尚、KVMスイッチ「CS1308」「CS1316」「CS9138」については、この変更に対応して互換性の維持が出来ず、上位機種である「CS1708A」または「CS1716A」をご利用頂く事で回避できる事を確認しております。

ATENジャパン株式会社では、当事象を事前に回避するため、対応コンピューターモジュールまたは対象KVMスイッチによる確認を推奨しております。 購入前の動作確認の目的として、無償の機器貸出サービスも行っております。本件に関してご不明な点がある場合は、下記サポート窓口までお問い合わせください。



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